あらすじ
QNAPNASのVPNがめっちゃくちゃ遅いので原因を究明したらIPv6が遮断されてた
概要
QNAPのNASにはVPN機能があります。ですがラズパイ4のPiVPNと比べて極端に遅く、んなわけねえと原因を究明。
PiVPNに負けるとなるとIPv6周りかなと思い探ったところビンゴで、デフォルトだとIPv6の通信が遮断されて強制的にIPv4通信になるという仕様だったことが判明。
なのでここにQNAPのWireGuardの貼り方をIPv6対応でメモります。
環境
NAS本体:TS-251D
FW Ver.:5.0.0.1932
やり方
事前準備
まずQVPNとQuFirewall、それとMyQnapCloud Linkのインストールが前提です。
スマホやタブレット等にはWireGuardアプリをインストールしておきましょう。
あとルーターから開けるIPv6ポート番号をメモしておきます。
1. QVPN設定
QVPNをクリックし、WireGuardを開いて任意の名前を入れてキーペアを生成。ポートを解放可能なIPv6ポートに変更します。
2. WireGuardアプリ設定
+ボタンをタップして「空の状態から生成」をタップ。
任意の名前でキーペアを生成し公開鍵をコピー。
3. QVPN設定2
こちらでもピア生成。パブリックキーにクライアントの公開鍵入力、適用クリック。
4. WireGuardアプリ設定2
IPアドレスにQNAPの「許可されている」に表示されているに表示されているIPアドレスを入力。
MTUは適当に。
公開鍵にQNAP側のパブリックキーを入力。
エンドポイントにMyQnapCloudのアドレスとポート番号を入力。
Allowed IPsは「0.0.0.0/0」で行けました。最後に右上の保存をタップし、VPN構成追加するよーウィンドウの許可をタップ。
5. ルーターのポート解放
QNAPのWireGuardのポートを解放します。
プロトコルはUDP、宛先IPはNASのローカルIP(事前にNASの静的IPやルーターDHCPで固定しとく)、変換対象・宛先ポートは事前に設定したポート番号。
この辺はルーターによるのでなんとも言えませんが頑張ってください。
6. QuFirewall穴あけ
IPv4v6ともにインターフェイスはVPN(GateWay)、ポートもプロトコルはAll、送信先はリージョンJapanで1つ許可し優先度を1番上。
IPv4側からサービスポートとプロトコルはAny、送信先はIPサブネット198.18.7.0/24(一例。もしNAS側WireGuardIPを変えたなら適宜調整)で1つ許可、優先度をさっきのやつの下に。
爆速VPN完★成
これでいつでもどこでもおうちのNASにアクセスできますし母艦PCがあればタブレットやノートPCからリモートだってできます。
Enjoy!