半年ほど前に買ったBTOPC。3DCGそっちのけでゲームに活躍していましたが、1つ悩みがありました。
CPUをオーバースペックにしてしまって冷却力が足りないのです。
かなり無理して冷やしている感がありありで、かねてから改造しようと思っていたのですが、PCを静音化したいという欲求もあって改造に踏み切りました。
OSをLinuxにしたのでライセンスが関係なくなったのもあります(結局Windowsに戻しましたが。それについても後々書きます)。
改造プラン
コンセプトは「Ryzen 9 3950Xを空冷で強引に冷やす」です。
空冷最強のNoctua NH-D15ならRyzen 9も冷やせると聞いてトライしたかったのですが、何分デカすぎてケースを選びます。
ですが静音化の欲求には勝てず今回購入しました。ツクモのケースには到底入らないのでケースごと換装です。自作経験のある方はご存じの通り、ケース換装はほぼ自作です。
自作未経験の筆者、果たして成否は…!?
追加パーツ
ケース…LANCOOL II-Xに換装
メインパーツのケースは安くて評判のいいものから選ぶに開放型のLANCOOL II-Xと密閉型のSilencio S600との選択。
迷いましたが、今回は無駄にハイエンド構成故Silencioは静音性を発揮できないと判断、またNH-D15がそもそも入らない可能性があるのでLANCOOLに。
思いっきり静音なPCも組んでみたいですね。
CPUクーラー…NH-D15に換装
空冷では最強のクーラーですが、その分とにかくでかい。
小型クーラーも検討しましたがやはり大きさ度外視で冷えるのがいいとこれに。
ケースファン…NF-A12X25 PWMを4つ
Amazonでは高かったのでドスパラで購入。
静音にもこだわりたかったのでとにかく数と質で攻めることにした結果、Noctuaファン大人買いという暴挙に走りました。
果たして払った金額の価値はあったのか!?
作業過程
まずツクモさんのケースをプラスドライバーで開封。
以前ドスパラさんのケースを開けたことがありましたが、あっちよりはるかに開けやすい構造で配線もきれいでした。さすが。
過程はいろいろなところに書いてあるので、苦戦したところを紹介。
マザーボードの主電源ケーブルが抜けない
マザーボードに電源を供給する24ピンケーブルが抜けません。
どうしたもんかと検索したところ、結構ぐりぐり力を入れていいことが発覚。その通りにしたところスポッと抜けました。
CPUクーラーが外れない
ネジが独特な構造で外れず、どうしたもんかと試行錯誤したところ普通にドライバーが入りました。
CPUクーラーのネジが合わない
一番の罠。説明書通りにネジを入れても入らず試行錯誤した結果、Intel用のネジが入ったというオチ。
ケースファンが入らない
一回外して入れ直したらあっさり入りました。
CPUの補助電源が外れない
最初力業で指を突っ込んでましたが、左上のケースファンを外せばあっさり抜けました。
これからこのケースで自作してみたい方はまず上と後ろのケースファンを外すことをお勧めします。
グラボが取り付けられない
向きを計算して慎重に入れなおしたら入りました。
楽といわれがちなグラボ取り付けですが、確かにわかっていれば楽でも最初は苦戦しました。
電源ケーブルの配線を間違えた
PCI-Eなどと書いてあるケーブル、要するにグラボの補助電源を間違えて取り付けていました。
電源つける前に気づいてよかったです。
役立ったアイテム
割り箸
定番。GPUロック解除に使いました。
ジェルクリーナー
コネクタ取付に使いました。
まさかこんなところで役立つとは思いませんでした。
改造記録
かかった時間は9時間。2日がかり。かかって4時間かなーと思っていましたが全然そんなことありませんでした。まさかの日またぎです。
でも電源ONが一発成功したので苦労も吹き飛びました。
相応に苦労しましたがパソコンの知識と自信が生まれたので、次買うときやサブパソコンはフル自作してみたいです!
結果
最初から自作してればよかった!!!
はっきり言って最高です。
冷却装置ガン積みは伊達でなく、CPU温度が20度近く下がった上に超静音化。動画エンコードさせながら隣で余裕で眠れます。
こんなことならサイコムさんやSevenさんに自作代行してもらうか、もしくは最初から自作してればよかったです。
ちなみにファンが静音化した結果今まで存在すら知らなかった電源の音が気になるように。
…次は静音電源導入のようです。
で、ケース換装や自作はお勧めなの?
超おすすめ…と言いたいんですが…。
確かに私のような初見ぶきっちょでも2日かければできますし、2度目以降は4時間もあればできるようになってると思います。たぶん。
問題は自作するメリットが一般人には少なすぎること。
安くて高性能ならBTOのほうが楽ですし、そもそも高性能パソコンならこれからはMacのほうが確実に安くなります。どうしてもゲームがしたいならPS5がコスパ最強です。
はっきり言って私のような変態パソコンが欲しくなければわざわざ身に着けるメリットのある技術ではありません。
ただ「ほぼ無音パソコンが欲しい」「ハードの限界をぶち破りたい」「機械いじり大好き」など、明確な目的・野望があるのならめちゃくちゃおすすめです。やりましょう。楽しいです。
まとめ
そんなわけで初魔改造は大成功でした。
裏配線も見様見真似ながらなんとか済ませたので、次はSilencioやサイコム静音PCを参考にサイドパネル内側に吸音材を貼ろうと思います。
中は見えなくなりますが、どうせ次にグラボを買ったときは光らなくてもいいから安いのが欲しいので…中が見えるメリットがないんです。
新たな相棒を手に、これからいろいろ作っていきます!