iOSが14になった今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
背面タップやらショートカットアプリの強化やらSiriの実用化やら最初期のシンプルさはどこに行った状態のiPhoneですが、それはそれとしてすごく面白くなったのでいろいろ試してみました。
これはその備忘録です。よかったら実践してみてください。
何言ってるのかわかんない
事前知識のない方向けに説明しておくと、ショートカットアプリはiPhoneの純正アプリの1つで、いろいろな動作を自動化する神アプリです。
プログラミングの教材にもなりますし、何より便利です。なんとSSHでシェルコマンドまで送れてしまうスグレモノ。
背面タップはこのショートカットの裏トリガーで、iPhoneの背面をトントンとタップするとショートカットが発動するもの。
オートメーションはそのパワーアップ版で、特定動作をトリガーにショートカットを発動させるもの。TaskerのiPhone版です。
Siriはおなじみ音声アシスタントですが、これでショートカットを発動させることができます。慣れたら死ぬほど快適です。
詳しくは某Apple信者さんがわかりやすく解説してくださってるのでこちらをどうぞ。
ショートカットのランチャー化
真っ先に試したのがこれです。
ショートカットアプリを使って音楽を流しつつアプリを選択して開くというもの。
フォルダより便利です。Siriでも起動しますし。
レシピ例はこんな感じ。
このショートカットアプリ、なんとWi-Fiネットワーク名を識別できるんです。
これを利用して自宅にいるか判別し、自宅にいるならラズパイから、いないならAirPodsから音楽を流し、アプリを選択して起動します。
音楽をかけつつ作業できるわけです。すばらすぃー。
こんな感じのランチャーをホーム画面に設置(左上の共有メニューから)。便利です。
応用で背面タップのランチャーも作れます。私はQRコード決済アプリのランチャーを作って入れています。
SSHクライアント代わり
先述したように、このアプリはSSHでシェルスクリプトが送れます。
「Hey,Siri ムード止めて」で「mpc stop」を送って音楽を止めるさまはなんかもうハッカー感満載です。SF状態。
MPDの操作
至極単純、Moode Audio入りのラズパイにコマンドを送っているだけ。
公開鍵共有は「SSHキー」をタップして、「キーの共有」からできます。
Siri一本でMoode操作は慣れると病みつきになります。
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パソコンWOL
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これでWindowsのデスクトップがあればWOLできます。
「Hey,Siri パソコンつけて」実装。なんかもう以下略
Python実行
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これでHello Worldできました。他の自動化はおいおい考えたいです。
あとはSSHでパソコン休止できるようにしてそれを送りつけることでON・OFFができたり、任意ソフトを実行する方法も見つけましたがそれはまたの機会に。お楽しみに。
スマートリモコンと連携
実はHomebridgeと連携するつもりでスマートリモコン「Nature Remo」を買ってしまったのですが、これもSiriで動かせます。ぶっちゃけHomebridgeより便利でした。なので紹介。
させたい操作をNature Remoアプリで行い、
アクションを追加=>Appから選択。以上です。めさめさ便利。
NFCタグであそぼ
ここからはオートメーション紹介。
iPhone11以降ではロック画面からNFCタグを読み込むことができ、シールみたいなタグにiPhoneを当てるだけで任意捜査を実行できます。
タグ購入はこちらから。
オートメーションのトリガーからNFCを選んでタグをスキャン。あとはショートカットを作成します。先述のSSHとのあわせ技も可能で、ワンタッチで好きなアーティストの曲を流したりWOL・PC終了できます。
例はこちら。
アプリを巡回してログインボーナスを周回するショートカットを呼び出します。
この「戻るまで待機」アクションがショートカット画面からの起動でないと機能しないのでこうしました。
あとは色んな所に貼り付けてワンタッチ消灯やWOLなどを楽しんでいます。
ベッドに貼り付けて瞑想で集中力回復なんてのもいいでしょう。
就寝準備との連携
突然ですがiPhoneには就寝準備という規定時間なったら通知を出さなくする機能があります。時計アプリ=>アラームから使えます。
これとオートメーションを連携できます。
夜寝る2時間前に就寝準備する設定にしておいて先述のRemoの操作で電灯を電球色にしたり、
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こんな感じで好きな曲で目覚めたりします。最高。
まとめ
以上、iPhoneのSiri・ショートカットをしゃぶり尽くすヒントでした。
ショートカットアプリは本当になんでもでき、SSH経由シェルスクリプト送信までできてしまうのは本当に素晴らしいです。
いろいろ試してみてください!