最近のノートパソコンはすごいです。8コアのGTX2060が1.6Kgなんてすごい時代です。もう特別な事情がなければゲームや3DCGであってもノートでこなせる時代が来ました。
しかし、それでも満足できないのがガジェオタギークの悲しき性。12、16コアを持ち運べればどんなに素敵かと妄想してしまうかわいそうな人達がいるんです。
ということでこの妄想を現実化しました。要するにリモートデスクトップです。
いろいろ試行錯誤しましたが、なんとか形にできたので備忘録です。
前提
ホスト…Windows10 Pro
Microsoft純正リモートアプリとProで行きます。一番無難な組み合わせですね。
以前「わざわざPro買ったのに家がマンションでリモートできないー」と言ってましたができました。技術に感謝。
クライアント…iPad Pro 12.9(第3世代)
UMPCとかiPad Proの小さい版とかいろいろ考えたのですが、「大画面でペンが使える」「iPhoneの自動テザリングやSIMカードが使える」「存在感が薄くなってきたiPad Proを使い回せる」などの理由で白羽の矢が立ちました。
キーボードは外付けでなんとかします。
↑こういうのを使います
VPN接続でセキュリティリスクを最小限に
当然です。SoftEther VPNという無料のDDNSソフトを使います。
手順
SoftEther VPNを落として設定
上サイト様の手順に従って落っことして設定。
難しいことはありません。強いて言えばVPNやらDDNSの知識がちょっと必要になるくらい。
PCのリモートデスクトップを許可
これも簡単。「設定=>システム=>リモートデスクトップ」をONにするだけ。
ルーターのポートを開放する
50、500、1701、4500番ポートを開放。内部IPは自宅PC。プロトコルは50番がTCP、残りがUDPです。ルーターによって設定が違うので、ご自分でお調べください。
詳しくはこちら↑から。
iPadからVPN接続できることを確認
「設定=>一般=>VPN」を開き、VPN構成を追加をタップ。
VPN構成画面で
- 「タイプ=L2TP」
- 「説明=適当にわかりやすいものを」
- 「サーバー=SoftEtherで設定したDDNSホスト名」
- 「ユーザー=SoftEtherで設定したユーザー名」
- 「パスワード=SoftEtherのユーザーパスワード」
- 「シークレット=SoftEtherの事前共有キー」
以上の設定を入力し、VPNできるか試しましょう。できたらこっちのものです。
iPadにリモートデスクトップクライアントを入れる
あとはお好みのRDPクライアントを入れてつなぐだけ。
無料でベーシックな「Microsoftリモートデスクトップ」の場合の設定は
- 「PC名=自宅PCのコンピューター名かIPアドレス。IPアドレスはSoftEtherから出せるはず(適当でごめんなさい)」
- 「ユーザーアカウント=いつもログインしてるメールアドレスとパスワード」
- 「フレンドリ名=適当にわかりやすいものを」
あとは外から「設定」でVPNを有効にして「RD Client」でRDPを有効にすれば、iPadでリモートデスクトップの完成!
メリット
まずでかいのが外からフルパワーデスクトップを動かせること。iPadならApple Pencilも使えるのでZBrushも使い放題です。やったぜ。
あと擬似的にWindowsとiPadOSを1台で二刀流できるのも大きいです。外でWindowsが使いたくなるとき、多いですからね。
デメリット・課題
まず現状では電源を事前につけっぱなしにしないといけないこと。
WOLという外からスリープ解除できる技術があるのですがうちのルーターはマジックパケットを通してくれるようにする設定がなく、LAN外から使えませんでした。
Raspberry Piを経由すると行けるらしいので、RSSリーダーやRetroPieを使うついでにやってみたいです。
そしてもう1つでかいのが通信量をえらく食うこと。必然的にWi-Fiでしかつかえないことになります。
ですがこれも楽天UnlimitやUQのスマホプランRで補えそうなのでいろいろやってみます。
まとめ…リモートはロマン
以上、リモートデスクトップ備忘録でした。
大変そうだった割にTPLinkのDDNSを使うことを諦めたらあっさりできました。
今後は楽天Unlimit(エリア外だけど)も使って色々やっていきたいと思います!